薄毛・抜け毛の悩みの原因【医師監修】頭皮にニキビができる原因とは?治療法と予防法、似ている皮膚疾患を解説

2026/03/12 更新

頭皮にニキビができる原因について

頭皮に痛みや違和感を感じて、「もしかしてニキビ?」と思ったことはありませんか。顔のニキビと比べて見えにくい頭皮ニキビですが、放置すると炎症が悪化したり、抜け毛の原因になったりする可能性があります。
この記事では、頭皮にニキビができる主な原因から、適切な治療法、予防法までを専門的な視点から解説します。また、ニキビと似た症状を持つ他の皮膚疾患についても紹介しますので、頭皮トラブルの解決にお役立てください。

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頭皮にニキビができる原因

この章では、頭皮にニキビができるメカニズムを、具体的な原因別に分けて解説します。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、古い角質層が新しい皮膚へと入れ替わる新陳代謝のことです。頭皮の皮膚は通常、約1ヶ月かけて新しい皮膚に生まれ変わります。しかし、以下に挙げる要因などにより、ターンオーバーのリズムが乱れる場合があります。

栄養バランスの乱れ

睡眠不足・睡眠の質の低下

ストレスの影響

ターンオーバーが正常に行われない場合、古い角質が残って皮脂が蓄積され、頭皮ニキビができる原因となるのです。

皮脂の分泌量の増加

頭皮は、顔のTゾーンと比較して約3倍もの皮脂腺があるといわれており、皮脂の分泌が盛んな部位です。さらに、以下に挙げられる要因などにより、過剰な皮脂分泌が起こりやすくなります。

ホルモンバランス: 思春期による男性ホルモン(アンドロゲン)の増加

生活習慣の乱れ: ストレスや睡眠不足、糖分や油分の多い食生活など

こうした皮脂腺の多さと過剰分泌の重なりにより、頭皮ではニキビが発生しやすくなっています。

シャンプーのすすぎ残し・洗いすぎ

皮脂が頭皮ニキビの原因なら、できるだけ頭皮から脂を洗い流したほうが良いのでは、と考える方もおられるでしょう。しかし、洗いすぎはバリア機能に必要なうるおい成分まで落としてしまうため、ニキビや炎症の原因になります。
一方で、シャンプーのすすぎ残しがあると、成分や皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。その結果、ニキビの原因であるアクネ菌の栄養分が増え、頭皮ニキビを引き起こすのです。

濡れたままの髪の放置

濡れた髪を長時間放置すると、頭皮の角質層が水分でふやけ、隙間ができます。隙間があると、外部の刺激やニキビの原因菌などが侵入しやすくなります。その結果、皮膚のバリア機能が低下し、トラブルが起きやすくなるのです。
ジメジメした環境では雑菌が繁殖しやすくなるため、濡れた髪で頭皮が湿った状態が続くことも、頭皮ニキビの発生につながります。

頭皮の通気性の悪化

外出や仕事などで帽子やヘルメットを長時間着用していると、通気性が悪くなります。通気性が悪いと頭皮の環境も悪くなり、雑菌が繁殖することで頭皮ニキビの原因になります。

紫外線による頭皮の乾燥

強い紫外線を浴びると、頭皮が乾燥します。乾燥した皮膚では、角質がはがれて隙間ができ、バリア機能が低下します。そのため、本来は侵入しにくいニキビの原因菌も入り込みやすくなるのです。
また、失った水分の代わりとして、バリア機能を維持するために皮脂が過剰に分泌されることがあります。過剰な皮脂とニキビの原因菌の侵入が重なり、頭皮ニキビの発生や悪化につながるのです。

栄養不足や血糖値の急上昇

栄養不足や糖質の摂りすぎも、頭皮ニキビの原因です。ビタミンB2は皮脂の分泌を調整する働きがあり、不足すると、毛穴に皮脂が詰まりやすくなります。また、ビタミンB6やビタミンCの不足は、頭皮のターンオーバーの乱れにつながります。
糖質の摂りすぎによる血糖値の急上昇も、頭皮ニキビの原因です。血糖値を下げるためのホルモン(インスリン)が、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌を促進し、皮脂分泌を促進するためです。

頭皮にできたものは「ニキビ」以外の可能性も

頭皮ニキビの原因についてご説明しましたが、頭皮の環境を正常に整えれば、頭皮ニキビも自然と治癒へと向かいます。しかし、なかなか改善が見られない場合は、「ニキビ」ではない別の症状かもしれません。

ここでは、ニキビ以外に疑われる皮膚疾患について見ていきましょう。


関連記事:頭皮が痛いのはなぜ?原因と対処法【医師監修】

頭皮湿疹

頭皮湿疹は、頭皮にぶつぶつができたり、赤み、痛み、かゆみがでたりした状態です。また、フケが出る、ベタつくといった症状が現れることもあります。

頭皮湿疹の原因は、皮脂分泌量の乱れやビタミンB2・B6の欠乏、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどといわれています。ヘアケア製品やヘアアクセサリーなどの刺激によって頭皮湿疹が引き起こされることもあり、原因はさまざまです。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎では、頭皮の赤みや湿り気のあるフケ、うろこ状のフケなどの症状が現れます。痛みやかゆみはほとんどないのが、脂漏性皮膚炎の特徴です。

頭皮に常在している真菌(カビ)の一種「マラセチア」が増殖することが原因と考えられていますが、マラセチアが増殖する原因についてはいまだ解明されていません。


関連記事:頭皮のカビが原因で起こる脂漏性皮膚炎とその治し方とは

毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎では、毛穴が赤みを帯びる、毛穴を中心に膿を含んで皮膚が盛り上がるなどの症状が現れます。痛みや熱感をともなうケースが多く見られます。

毛嚢炎の原因は、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌類です。ヒゲ剃りや過剰なスキンケアなどによって、皮膚の表面にできた小さな傷口から侵入した細菌が、毛穴で増殖することで発症します。

頭皮ニキビの治療方法とは?

ここでは、一般的な頭皮ニキビの治療法や注意点について解説します。

皮膚科を受診する

頭皮ニキビが疑われる場合、皮膚科を受診し、医師による適切な診断を受けることをおすすめします。

初期・軽度の頭皮ニキビには、主に外用薬が処方されるのが一般的です。多くの場合、べピオやクリンダマイシン、ディフェリンなどの抗生物質や抗炎症薬が使用されます。個人差はありますが、薬の使用後1、2週間で改善するケースが一般的です。

中度から重症の頭皮ニキビや外用薬では改善されなかった場合、内服薬も使用されます。この場合に使用されるのは、主にテトラサイクリン系やマクロライド系の抗生物質です。

ニキビの原因菌に直接作用するものではありませんが、ビタミン剤を使用する場合もあります。血行の促進や抗酸化作用、皮脂分泌量の調整により、頭皮環境を整えることが期待できます。

市販薬を使用する

頭皮に起きる肌トラブルは目視しづらく、頭皮ニキビかどうかを断定することが難しいため、基本的には皮膚科を受診することが望ましいといえます。

もし市販薬を使用する場合、頭皮ニキビ用を謳っている製品は少ないため、顔の皮膚に使用が認められたニキビ治療薬を選びましょう。

頭皮ニキビの予防方法とは?

この章では、頭皮ニキビの発生を防ぐためにできる、具体的な予防方法をご紹介します。

生活習慣を改善する

頭皮ニキビを予防するためには、生活習慣を改善しましょう。具体的な改善方法として、以下が挙げられます。

睡眠の質と量を確保する

寝る前にはスマートフォンなどのブルーライトを浴びない

身体が冷め始めたときに眠気が誘発されるため、横になる2~3時間前に入浴する


バランスの取れた食事を摂る

ビタミンA、C、Eとたんぱく質をしっかり摂取する

動物性脂肪は少なめを心がける


ストレスの解消

趣味に没頭する

適度な運動を取り入れる

まずは、ご自身が無理なく継続できることからやってみましょう。

肌に合うシャンプーを選ぶ

頭皮ニキビを予防するには、以下のように、頭皮タイプに合わせたシャンプー選びが重要です。

乾燥肌・敏感肌:

洗浄力がマイルドな、石鹸系やアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。 保湿成分や肌荒れを防止する成分が配合されたものだと、なお良いでしょう。

脂性肌:

皮脂をしっかり洗い流せる高級アルコール系も選択肢に入りますが、洗浄力が強すぎると、頭皮の乾燥を招く場合があります。薬用シャンプーなどの利用もおすすめです。

頭皮タイプがわからない場合、シャンプーや整髪料を1日控えてから、頭皮を触って確認すると良いでしょう。ベタベタと脂が指につく場合は脂性肌、脂がほとんどつかない場合は乾燥肌だといえます。

シャンプーを正しく行う

シャンプーをする際は、洗いすぎや皮脂の落としすぎに気をつけましょう。シャンプーを直接頭皮につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立てて、優しく頭皮をマッサージするように洗います。

シャンプーが残らないように、すすぎはしっかり行ってください。また、洗髪後はドライヤーでしっかり乾かすことも大切です。

関連記事:【医師監修】髪の正しい洗い方。頭皮を守るシャンプーの方法

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紫外線対策を取り入れる

頭皮への紫外線対策として、外出時には日傘をさす、頭皮に使用できるスプレータイプの日焼け止めを活用するなどの方法があります。
もし日焼けをしてしまった場合は、炎症を抑えるために、ガーゼでくるんだ保冷剤や濡れタオルで頭皮を冷やしましょう。さらに、化粧水で頭皮の保湿ケアを行うと、乾燥によるバリア機能の低下が抑えられます。


関連記事: 頭皮の日焼けが引き起こすトラブルと正しいケアの方法とは

帽子やヘルメットの着用を控える

頭皮ニキビ治療中は、通気性を確保するために、できるだけ帽子やヘルメットの着用を避けてください。どうしてもかぶる必要がある場合は、通気性の良いメッシュ素材のものを選びましょう。また、定期的に帽子やヘルメットを脱ぎ、こまめに頭皮の蒸れを解消しましょう。

枕カバーを定期的に洗濯・交換する

枕カバーを定期的に洗濯・交換する

毎日頭皮に接するため、枕カバーはどうしても皮脂が付着しやすいといえます。定期的に洗濯・交換して清潔に保ちましょう。

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頭皮ニキビが気になったら専門のクリニックで相談しよう

頭皮ニキビだと思っていたものが、毛嚢炎(もうのうえん)や皮脂欠乏性皮膚炎などの違う病気だったというケースもあります。症状が長引くようなら、自己診断ではなく専門のクリニックで相談することをおすすめします。

Summaryまとめ
頭皮のニキビは顔とは違って見えにくいものですが、発生するメカニズムは同じです。生活習慣やターンオーバーの乱れなど、さまざまな原因で頭皮にニキビができてしまいます。また、ニキビだと思っていたできものが、違う病気だったという恐れもありますので、ニキビだからと軽視せず一度クリニックや病院を受診することをおすすめします。
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女性の薄毛治療についての
よくある質問

女性の薄毛治療でよくある質問にお答えします。

  • 薄毛・抜け毛の相談だけで予約しても大丈夫ですか?

    ドクターからの回答

    はい、問題ございません。「髪の健康診断」で1年に1度薄毛・抜け毛のチェックのために定期的にご来院いただく方もいらっしゃいます。まずは不安解消のためにもお気軽にご相談ください。完全予約制となりますのでご来院にはご予約が必要となります。院内で極力他の患者さまとすれ違わないように配慮し予約調整させていただいています。ご予約はこちらよりお願いいたします。

  • 女性の薄毛・抜け毛治療の費用はどのくらいかかりますか?

    ドクターからの回答

    治療にかかる費用は、薄毛の進行状態やどの程度生やしたいかによって異なります。

    サブスクプランであれば、髪質改善4,400円/月、抜け毛改善7,000円/月、髪を増やす場合は10,000円/月から治療できます。来院の場合はまた費用が異なりますが、平均して月々1万~2万円程度のお支払いただいている方が多いです。治療費について、詳しくは料金表ページをご覧ください。

  • 薄毛治療の費用を安く抑える方法はありますか?

    ドクターからの回答

    AGAスキンクリニックレディースでは、各種プランをご用意しております。モニターも募集しておりますのでご検討ください。お支払いに関しても現金以外にクレジットカード、PayPay、メディカルクレジット(医療ローン)、楽天ポイントもご利用いただけます。

  • 女性の薄毛治療・FAGA治療では、保険は適用されますか?

    ドクターからの回答

    自自由診療のため、保険は適用されません。女性型AGAも男性のAGA同様に、命に関わる病気でないとされているためです。費用でお悩みの方も、まずは無料カウンセリングでご相談ください。

監修医師

AGAスキンクリニックレディース
診療顧問 田中洋平医師

田中 洋平医師のプロフィール写真
エイジングケアや発毛分野で様々な研究を行い、国際誌での英語論文数、英語著書数が業界世界一で、発毛治療の未来に貢献している臨床医・医学研究者です。
【経歴】
2012年12月 東京女子医科大学皮膚科非常勤講師
2019年11月 AGAスキンクリニックレディース 診療顧問 就任
【資格】
日本形成外科学会専門医
医学博士(信州大学
【所属学会】
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本皮膚科学会会員
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢学会会員
日本熱傷学会会員
日本救急医学会会員
日本フォトダーマトロジー学会理事

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