エイジングケア・育毛ケア【医師監修】薄毛をカバーする髪型
薄毛が気になってケアをしている最中でも、外出は避けられません。薄毛対策は効果を感じるまで時間を要することが多いので、薄毛対策の結果を感じるまでの間、どんなヘアスタイルにすればいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ショートやミディアムなど長さ別のおすすめの髪型や、簡単にできて薄毛をカバーできるヘアアレンジなどを紹介します。薄毛を気にせず、おしゃれな髪型でお出かけができるようにしましょう。
薄毛が気になり始めたら、髪型でカバーしよう!

年齢を重ねるごとに気になってくる、女性の薄毛。生え際や頭頂部、髪の分け目など人によって薄毛の症状もさまざまです。しかし薄毛が気になるからと言って外出しない訳にもいきませんよね。そんな薄毛の悩みをカバーしてくれるのが、髪型です。
一口に髪型と言っても、好みの長さや髪のくせや、薄毛の症状は人それぞれ。そのため、薄毛をカバーする髪型もさまざまです。そこで今回は、薄毛を上手にカバーするヘアスタイルと、そのポイントをご紹介します。
髪全体のボリュームが少ない方はショートヘアアレンジがおすすめ!

薄毛が目立ち始めると、つい伸ばしたくなってしまう髪の毛。しかし全体的に薄い髪をお持ちの方は、思い切ってショートヘアにする方が、上手に薄毛をカバーできます。
髪が長いと、自然と重みでボリューム感が出にくくなります。ところがショートカットなら髪がたちやすく、ボリュームを出しやすいのです。髪型をセットする際は、分け目をはっきりと出すのではなく、少しルーズに流すことがポイントです。前髪にボリュームを持ってくるように意識すれば、生え際の薄毛も目立ちません
女性らしいミディアムヘアはゆるいパーマでアレンジ!

髪を短くする勇気がないという方は、女性らしい雰囲気も出せるミディアムヘアはいかがでしょうか。軽めのパーマをかけることで、全体的にボリュームを与えることもできます。
円形脱毛症で隠したい部分がある場合は、薄毛が気になる部位の周囲に髪が流れるよう、分け目を工夫することで薄くなった部分を上手に隠せます。
また、薄毛が目立ちやすいつむじは、根元をしっかり水で濡らし、根元の髪を立てるイメージで髪の毛を左右に動かしながら乾かしましょう。皮膚がしっかりと隠れ、薄い部分が気になりません。
髪の全体量が多く見えるロングヘアーはウエーブがおすすめ!

ロングヘアーの魅力は髪全体の量が多く見えること。太めのロットを使った緩やかなカールはボリュームアップして見え、女性らしい柔らかな印象も与えます。生え際の薄毛が気になる方は重めの前髪を作ってカバーしましょう。
髪の重さの影響で、分け目部分から薄くなる方もいますので、定期的に分け目を変えるのを忘れずに行いましょう。また髪の毛をまとめる場合は、きつく縛ってしまわないよう注意が必要です。シュシュやヘアピンなどのアイテムを上手に使いましょう。
薄毛の悩みは、髪型一つで上手にカバーできますが、ヘアスタイルでの薄毛対策は、あくまで応急処置。根本的に薄毛治療をしたい場合は、専門院で相談してみましょう。
手軽にできるヘアアレンジでカバー!
いつもの分け目を変えるだけ
何年も同じ部分で分けたり、引っ張ったりしていると地肌が硬くなって傷み、抜け毛や切れ毛を増やしてしまうものです。1週間といった短い定期的な単位で分け目を変えてみると、イメージチェンジにもなります。
ゆるいひとつ結びで、トップの髪を少し引き出す

セミロングやロングの方におすすめの髪型です。ひとつ結びは、ぎゅっと結ぶと頭皮を引っ張ってしまうので、ラフな感じに結びましょう。トップの髪を引き出してもボリュームアップしない場合、ブラシで逆毛をたててあげるとふんわりします。おしゃれ感も出すことができますよ。ショートの方は、前髪やサイドをゆるくアップにし、ピン・バレッタ類などで留めることをおすすめします。
ひとつにまとめてシニヨンヘアに
髪の毛をゴムでお団子状に縛って、余分な毛をヘアピンで留めるだけ。このとき、毛束がついたシュシュなどでボリュームアップをすれば、上品なシニヨンヘアのできあがりです。
分け目が気になる場合はポンパドール
ポンパドールは前髪をふんわりアップにするスタイルです。前髪の薄毛をわかりにくくするとともに、トップにボリュームを持たせることができます。 ポンパドールにする前髪を取り、ふんわりさせるために逆毛を立てます。髪をねじってピンで留めれば完成です。ピンは横ではなく毛流れから見て縦に留めることで、崩れにくくすることができます。
トップが気になるときにはお団子ヘア

お団子ヘアはヘアアレンジの定番ですよね。トップの薄毛を自然にカバーすることができ、顔周りもすっきり見せられるので、薄毛カバーにも役立つスタイルです。 まず、少し高めの位置にポニーテールを作ります。このとき薄毛が気になる位置で作ることで、トップの薄毛をカバーしやすくなります。あまりきちっとしたポニーテールではなく、あえて手ぐしでゆるめのポニーテールにすると今っぽさが出ておしゃれになりますよ。 ポニーテールにした髪に逆毛を立ててふんわりさせ、大きめのお団子が作れるようにします。その髪で、お団子を作るようにピンで固定して完成です。
前髪編み込みヘアで結婚式などのシーンにも

前髪を編み込むことで、前髪や分け目の薄毛をカバーしながら上品で華やかな印象を作れるアレンジです。ヘアスタイルに悩みがちな、結婚式などのお呼ばれシーンにもおすすめですよ。 頭頂部から髪を前に持ってきて、片方だけ髪の毛を取りながら片編み込みをします。額を隠すような気持ちで下に向かって編んでいきましょう。こめかみぐらいまで編んだら、その先は三つ編みにします。 編み終えたら、編み込みの部分と三つ編み部分を少しずつ引っ張り、ラフな印象を作りましょう。このときトップの部分も少し引っ張って崩すことで、トップにボリュームを出すこともできます。編んだ髪を耳にかけて完成です。
流行のくるりんぱを使ったアレンジでボリュームアップ

今やヘアアレンジには欠かせない、くるりんぱを使ったアレンジです。トレンド感を出しながら薄毛をカバーしたい方はぜひチャレンジしてみてください。ロングヘアーの人におすすめの方法で、低めのアップヘアなので落ち着いた印象を演出することができます。 まず額のラインと同じ幅で髪を取り、後ろで結びます。このとき細めのゴムを使い、一度くるりんぱをしましょう。細めのゴムを使うときれいにくるりんぱをしやすく、ゴムも隠しやすくなります。トップの部分の髪を少し引っ張って崩し、ラフでボリュームのある印象を作りましょう。 ハーフアップのラインでも細めのゴムで結び、くるりんぱをします。次に、髪全体を太目のゴムで結び、もう一度くるりんぱをしましょう。 毛先を細めのゴムで結び、きれいなアップヘアを作れるように整えます。毛先をくるくるとまとめながら、3つめのくるりんぱの隙間に毛先をしまい、ピンで固定して完成です。
- Summaryまとめ
- ヘアスタイルで薄毛をカバーすることができても、他に何も薄毛対策をしなければ悪化してしまうかもしれません。専門のクリニックで無料カウンセリングを受けるなどして薄毛の原因を探り、自分に合った対策に取り掛かりましょう。
薄毛が気になると、できるヘアスタイルも限られてくるように思えてしまい、おしゃれが楽しくなくなったとお悩みの方も多いと思います。しかし紹介した通り、ヘアスタイルにバリエーションを持たせながら薄毛を隠すこともできます。
同じ髪型ばかりだと、引っ張られた髪が抜けやすくなる、いつも同じ分け目にしている部分から薄毛が広がるなどの症状が考えられるため、薄毛対策という意味でもさまざまなヘアスタイルを楽しむのがおすすめです。
ここで紹介した以外にも、ヘアバンドや帽子などの小物を使って薄毛部分をカバーすることもできます。自分の好きなおしゃれを諦めずに、やってみたいヘアアレンジにチャレンジして、楽しく外出しましょう。
この記事の監修医師
AGAスキンクリニック レディース院 診療顧問田中洋平医師
- 【資格】
- 日本形成外科学会専門医
医学博士(信州大学)
- 【所属学会】
- 国際形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本皮膚科学会会員
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢学会会員
日本熱傷学会会員
日本救急医学会会員
日本フォトダーマトロジー学会理事
あわせて読みたいエイジングケア・育毛ケアの記事一覧
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】薄毛ケアにおすすめのトリートメントの方法を紹介
薄毛が気になっている方は、トリートメントの方法を見直してはいかがでしょうか。トリートメントで髪の状態を整えることで、ボリュームがア…
2020/12/25
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】髪質が変わった原因と理由を解説
これまで直毛だったのにくせ毛になったり、くせ毛がひどくなったりする場合があります。また、剛毛が軟毛になったり、軟毛が剛毛になったり…
2020/12/25
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】前髪が薄い女性向けの対策と目立たないヘアスタイル
前髪の薄さが気になると前髪がまばらなために老けて見える、前髪のおしゃれがうまくいかないなど、さまざまな悩みにつながります。この記事…
2020/10/12
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】髪の正しい洗い方。頭皮を守るシャンプーの方法
髪は、正しく洗わなければ薄毛の原因になります。また、頭皮のかゆみやフケ、赤みなど、さまざまなトラブルが起こる可能性があるため、髪の…
2020/09/14
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】痛みにくい髪の乾かし方について
毎日のシャンプーの後に欠かせないのが、ドライヤーを使ったブローです。しかし「方法はあまり意識したことがない」という方も多いのではな…
2020/09/14
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】抜け毛を防ぐ、頭皮に優しいブラッシングとは
朝起きたときやシャンプーの前、寝る前など、ブラッシングは一日に何度もするものですよね。そんなブラッシングの方法を意識したことはある…
2020/09/14
-
エイジングケア・育毛ケア
40代女性へおすすめの髪型、薄毛カバーのスタイリング方法について
薄毛が気になる女性にとって、外出時のヘアスタイルは悩ましいものです。できるだけ薄毛が目立たない髪型にしたくても、どうすればいいか分…
2020/04/28
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】女性が頭頂部の薄毛の対策について
何気なくいつもと違う角度で鏡を見たら、頭頂部やつむじあたりの髪の毛が薄くなっていてびっくりしたという経験はありませんか?頭頂部やつ…
2020/03/25
-
エイジングケア・育毛ケア
【医師監修】髪を太くする方法
抜け毛が増えたわけではないのに、「髪のボリュームが足りなくてヘアスタイルが決まらない」「前よりも頭皮が目立っている」と、感じること…
2020/03/25
-
エイジングケア・育毛ケア
医師が教える 女性の育毛シャンプーの選び方
かつては男性の悩みと思われがちだった抜け毛や薄毛ですが、女性の薄毛や抜け毛の悩みも、近年では広く知られるようになってきました。 育…
2019/12/04
-
エイジングケア・育毛ケア
薄毛への不安、気になる白髪問題
なんとなく、自分の未来の髪について不安を抱いている…。そんな方も多いのではないでしょうか。昔よりも生え際が薄くなったように感じたり…
2018/01/05
-
エイジングケア・育毛ケア
エイジングと女性の薄毛
「女性の薄毛・抜け毛」の原因として、加齢による女性ホルモンの減少、血行不良、甲状腺ホルモンの異常などが挙げられます。さらに、最近、…
2017/12/25