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薄毛の予防法【医師監修】アルコールと薄毛の関係性について

2021/04/02 更新

多量の飲酒を続けると、薄毛のリスクが高まることをご存知でしょうか。お酒に含まれるアルコールは、栄養の吸収を阻害したり薄毛の原因となるジヒドロテストステロンを増やしたりする恐れがあります。ここでは、アルコールと薄毛の関係について詳しくご紹介します。

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薄毛とアルコールの関係性

薄毛の原因は、悪玉脱毛ホルモンとも呼ばれるジヒドロテストステロン、睡眠不足や頭皮環境の乱れ、栄養不足、血行不良などさまざまです。アルコールは、薄毛の原因を助長する恐れがあります。すでに薄毛になっている方や、薄毛が気になっている方は、お酒の飲み方や飲む量を見直すことが大切です。

アルコールが髪に与える影響

アルコールは、さまざまな形で髪に悪影響を及ぼします。アルコールによる髪への影響について、詳しくみていきましょう。

剛毛と軟毛

アルコールは肝臓で分解されてアセトアルデヒドに変化します。そして、無害な酢酸に代謝されるため、お酒を飲んでも即座に問題が起こるわけではありません。しかし、お酒を飲みすぎると多量のアセトアルデヒドが発生して、身体に悪影響を与えるのです。

肝臓で分解しきれないほどのアセトアルデヒドは、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンを増やす可能性があります。ジヒドロテストステロンは、頭皮の男性ホルモン受容体に取り込まれ、脱毛を促す信号を発信します。その結果、髪の成長が阻害されて、髪のボリュームが失われるのです。

男性ホルモンと言えば、男性特有のものと思われがちですが、実は女性の体内でも男性ホルモンが分泌されています。実際に、ジヒドロテストステロンは女性の薄毛である「FAGA」の要因ともされているため、お酒の飲みすぎには注意が必要です。

睡眠の質の低下

アセトアルデヒドは、睡眠の質を低下させるといわれています。寝る前にお酒を飲むと、夜中に目が覚めたり睡眠の質が低下したりして、睡眠時間は足りているのに眠気や疲れがとれなくなります。

質の良い睡眠は、髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌に欠かせないため、飲酒は髪の成長を阻害する要因になります。

肝臓への負担

アルコールの摂取量が多いほどに、肝臓の負担が増加します。肝臓の解毒作用で分解しきれないアセトアルデヒドが血液を介して全身をめぐり、健康に悪影響を与えてしまいます。

この状態が長く続くと肝臓の機能が低下し、ますますアセトアルデヒドの悪影響が大きくなるのです。肝臓は人の生命維持に欠かせない臓器のため、できるだけ負担を減らしましょう。

栄養素の不足

髪の主成分のケラチンは、18種類のアミノ酸で成り立っています。アルコールを分解するときは、ケラチンを構成する「シスチン」や「メチオニン」が消費されるため、多量の飲酒は髪の成長に悪影響を及ぼします。

また、アルコールが栄養素の吸収を阻害することにも注目が必要です。例えば、皮膚や粘膜の健康を保ち、頭皮の乾燥を防ぐビタミンA、タンパク質からアミノ酸を取り込むビタミンB群、血流を促すビタミンEなどが阻害され、頭皮環境や髪の成長に悪影響を及ぼします。

糖質の摂りすぎ

お酒の種類によっては、糖質が多量に含まれています。高カロリーなお酒を多量に飲むと、血液中の中性脂肪が増えて血液がドロドロになります。その結果、頭皮への血流が低下して、髪に必要な栄養が不足する恐れがあるのです。

そのうえカロリーの高いおつまみを食べると、ますますカロリー過多になり、髪への悪影響が大きくなります。

禁酒によるメリット

お酒を一切飲まないことで、次のメリットを得られます。

睡眠の質が高まる

アセトアルデヒドの影響で低下していた睡眠の質が改善して、成長ホルモンの分泌が高まるでしょう。また、朝すっきり目覚められるようになり、日中のパフォーマンスアップも期待できます。

カロリー過多の状態が改善する

お酒やおつまみを口にしないことで本来のカロリーに戻ると、血流が良くなります。血液は頭皮に栄養を運ぶ役割を果たすため、髪が成長しやすい頭皮環境を作ることができます。また、カロリー過多の状態がなくなれば、体重の増加を抑えられます。

髪の栄養状態が改善する可能性がある

アルコールの影響で阻害されていた栄養の吸収が元の状態に戻り、髪の栄養状態が改善する可能性があります。ビタミン類は、髪だけではなく頭皮の健康にも欠かせない栄養素です。頭皮環境と髪の両方の栄養状態が整うことで、頭皮のハリや髪のコシ・ツヤなどの改善が期待できます。

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禁酒によるデメリット

禁酒は健康面のメリットが多い反面、次のようなデメリットもあります。

ストレスが溜まる可能性がある

飲酒でストレスを発散していた方が禁酒すると、ストレスが溜まりやすくなります。過度なストレスは血流を低下させるため、髪の栄養状態が悪くなる恐れがあります。また、暴飲暴食に走ったり、ささいなことでイライラしたりすることもあります。そのため、禁酒をする場合は、ほかのストレス発散方法を見つけることが大切です。

趣味を楽しむ、良質な睡眠をとる、適度に運動する、気分転換に散歩するなど、健康を守りながらストレスを発散できる方法を見つけましょう。

人付き合いに支障をきたす場合がある

定期的に上司や同僚、後輩とお酒を飲む機会に禁酒することで「付き合いが悪い」と思われる恐れがあります。また、友人と久々に会ってお酒を飲み交わす場にも参加しづらくなるかもしれません。

健康のため禁酒をしていることを伝えて、ソフトドリンクで付き合うとよいでしょう。

アルコールは適量を守って髪を健康に

アルコールは、ある程度の量であれば肝臓で分解されます。そのため、適度な量であれば飲酒しても問題ありません。厚生労働省は1日平均純アルコールで20g程度までであれば、適量としています。純アルコール20gは、ビール中瓶1本や日本酒1合程度、ウイスキーダブル1杯程度に相当します。

飲酒がストレス発散方法になっている方も、1日平均純アルコール20g程度であれば問題ありません。アルコールの適量を守り、髪と身体の健康を守りましょう。

休肝日を作ることが大切

厚生労働省は、1日平均純アルコール20g程度であれば問題ないとしていますが、肝臓の機能には個人差があるうえに、加齢とともに低下する傾向があります。そのため、飲酒を楽しむためにも休肝日を作ることが大切です。

肝臓を休ませることで、アルコールの分解に追われて肝機能が低下する事態を防げる可能性があります。休肝日は週1日以上設けることが大切です。

Summaryまとめ
アルコールは、アセトアルデヒドやカロリー過多、栄養の吸収の阻害など、さまざまな形で髪に悪影響を及ぼします。毎日、多量の飲酒を続けている人が禁酒すれば、髪のコシやハリが改善する可能性もあります。また、薄毛のリスクが下がることで、FAGAやびまん性脱毛症の予防に繋がるでしょう。ただし、禁酒だけで薄毛を防げるわけではありません。少しでも髪のボリュームが減ったり髪が細くなったりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

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監修医師

AGAスキンクリニックレディース
診療顧問 田中洋平医師

田中 洋平医師のプロフィール写真
【資格】
日本形成外科学会専門医
医学博士(信州大学)
【所属学会】
国際形成外科学会会員
日本美容外科学会会員
日本皮膚科学会会員
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢学会会員
日本熱傷学会会員
日本救急医学会会員
日本フォトダーマトロジー学会理事

監修医師プロフィールを見る

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