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薄毛・抜け毛の病気【医師監修】女性の円形脱毛症の原因とは?早く治す方法についても解説
2024/10/02 更新
円形脱毛症は誰もが発症する可能性のある病気です。その原因は様々で、女性の円形脱毛症の主な原因は、自己免疫疾患・出産にともなうホルモンバランスの崩れ、アトピー性疾患、ストレス、遺伝です。
この記事では女性特有の円形脱毛症の種類や原因、予防や対策などを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
円形脱毛症は、円形や楕円形に髪の毛が抜ける脱毛症です。一般的に10円玉サイズに髪が抜けていくため、10円ハゲとも言われています。何の前触れもなく突然髪の毛が抜け落ちるのが特徴です。誰にでも発症する恐れがありますが、男性よりも女性に多い傾向にあります。
円形脱毛症は5種類に分類できるとされています。どんな種類があるのか、自分の円形脱毛症はどれに当てはまるのかを確認してみましょう。
【単発型】円形または楕円形の脱毛が一か所に起こる円形脱毛症です。進行すると範囲が広くなったり、後述の多発型に変化したりします。
【多発型】円形または楕円形の脱毛が複数個所に起こる円形脱毛症です。
【蛇行型】側頭部から後頭部の生え際が帯状に脱毛する円形脱毛症です。
【全頭型】多発型の円形脱毛症が拡大することで、髪の毛がすべて抜け落ちる円形脱毛症です。
【汎発型】髪の毛だけでなく、まゆ毛やまつ毛など他の体毛も抜け落ちる円形脱毛症です。
過去には「ストレスで円形脱毛症になる」というイメージが強い傾向にありましたが、実際は円形脱毛症にはさまざまな原因が考えられています。どのような原因があるのかを見ていきましょう。
円形脱毛症の原因として有力だと考えられているのは免疫の異常です。本来であれば免疫は、外部の病原体や細菌などから身体を守るはたらきをしています。しかし免疫が異常を起こし、自分の細胞を異物として攻撃してしまうのが自己免疫疾患です。毛根の細胞が攻撃を受けることで髪の毛が抜け円形脱毛症となります。
ストレスと円形脱毛症には関係があるとされています。
日常生活で精神的ストレスを受けると、ストレスに対抗するために交感神経の働きが活性化します。しかし強すぎるストレスや継続的なストレスで、交感神経に異常をきたしてしまうと、血管が収縮することで頭皮や髪の毛に栄養が行き届かなくなることが考えられます。そこから髪の毛の健康な成長に悪影響を及ぼし、円形脱毛症が生じる場合があります。
ほかにもストレスには、脱毛の原因となる自己免疫疾患や内分泌疾患などを引き起こすおそれがあります。
円形脱毛症の患者さんの40%以上がアトピー素因を持っているといわれています。アトピー素因とは、気管支炎やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患のことを指します。患者さん本人がアトピー素因を持っていなくても、患者さんの家族が持っているケースが多くみられることから、円形脱毛症との関係が考えられています。
女性ホルモンは発毛に関係しているため、急な減少が抜け毛に大きな影響を及ぼします。特に注意が必要なのは出産後です。妊婦さんの女性ホルモン値は通常の100倍以上に増加していますが、出産とともに一気に減少して通常の値に戻ります。そのため出産から3~4ヶ月ほど後に抜け毛がみられることがあります。髪の毛全体のボリュームが減る産後脱毛が起こるケースが多いですが、アトピー素因がある場合など、円形脱毛症を発症することがあります。
円形脱毛症にならないためにできる予防法や、なってしまった後の対策を紹介します。円形脱毛症の悩みを解消するため、今日から取り入れてみてください。
原因の項目でも紹介したように、ストレスをためこむことで円形脱毛症を招いてしまう可能性があります。好きな趣味に打ち込む、軽い運動をする、親しい人と会話する時間を設けるなど、自分なりの方法でストレスを発散できるようにしましょう。
頭皮マッサージは頭皮の血行を促進するとともに、ストレスの緩和や新陳代謝の活性化などが期待できます。頭皮マッサージの際には髪の毛の間に指を差し入れ、頭皮を直接つかむようにして頭皮を動かしましょう。爪を立てて頭皮を傷つけないように気をつけるのがポイントです。
円形脱毛症が疑われる場合、できるだけ早く医療機関に相談するのがおすすめです。はじめは一か所の円形脱毛症でも、進行すると範囲が広くなる、複数個所に拡大することが考えられるためです。医療機関では血行を改善する薬や抗アレルギー剤、育毛剤などを用いて治療を行います。円形脱毛症は、相手が医師であっても話しづらいかもしれませんが、早い段階で受診するようにしましょう。
円形脱毛症を人に見られるのに抵抗を感じると、家にこもりがちになり、人と会いたくなくなることが考えられます。しかしそれが原因で運動不足に陥り、ストレスがたまって円形脱毛症の悪化を招く可能性があります。それを防ぐためにもウィッグや帽子などを活用し、円形脱毛症の部分をカバーすると良いでしょう。
円形脱毛症になる原因はさまざまですが、元の状態に戻るまでずっと家にこもり続けるわけにもいきません。とはいえ、学校や仕事ではどうしても人の目が気になります。少しでもそうしたストレスを減らすために、脱毛した部分を隠す方法について4つご紹介します。
ポニーテールのような髪型にする場合は、脱毛箇所を隠した状態をキープできるようにしっかりと結びます。しかし、髪をひっぱるような髪型を毎日続けていると生え際や分け目が薄くなりかねないため、仕事や学校が終わって家に帰ってきたら髪をおろすとよいでしょう。脱毛箇所を隠すために、ヘアピンを活用する方法もあります。
ヘアファンデーションとは、直接頭部に塗るファンデーションのことで、髪の色に近いため遠くからだと脱毛部分が見えにくくなります。髪型のアレンジだけではうまく隠せないときや、風で髪がなびかれたり結び目が緩んでしまったりなど、脱毛部分が見えてしまうリスクを軽減できます。ただ脱毛箇所が大きい場合、気がつかれてしまう恐れがあるため、脱毛部分が比較的小さな場合に有効といえるかもしれません。
地毛で隠すのが難しそうな場合は、ウィッグを使ってみてはいかがでしょうか?医療用のウィッグもいろいろな種類があり、髪色に合わせて選ぶことも可能です。ウィッグには大きく分けてヘアピンで留めるタイプと、かぶるタイプのものがあります。自分の脱毛部分の箇所や大きさ、髪質などに合わせて選んでみましょう。大人用だけでなく子ども用もあるので、似合うものを探してあげましょう。
仕事や学校では難しいかもしれませんが、普段着のときはスカーフやヘアバンドで脱毛部分を隠しながら、おしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。頭の形にあわせてアレンジしてみたり、いろいろなカラーやデザインのスカーフで頭全体を包み込んでみたりなどの工夫ができます。スカーフでしっかり覆えば、「円形脱毛症がわかってしまうかも」という不安も軽減されます。また、脱毛箇所が前の方であれば、ヘアバンドを使ってみるのも1つの方法です。隠すことばかり考えるのではなく、自分なりのファッションにどうつなげるかを考えると楽しくなりますね。
ストレスをためることで交感神経に異常をきたし、自己免疫疾患などを引き起こして円形脱毛症の原因になることを紹介しました。しかしストレスと脱毛の関係はそれだけではありません。
ストレスをためこむことにより、自分でも無意識のうちに髪の毛やまゆ毛などを引き抜いてしまう「トリコチロマニア」という症状を引き起こす可能性があります。自分では気がつかないため、いきなり髪の毛やまゆ毛が薄くなることに驚きを感じることもあります。毛を引き抜くのをやめたいのにやめられないことから、自分を制御できないと感じて自己嫌悪に陥ってしまう場合もあります。
このように強いストレスは、さまざまな面から脱毛の原因となります。ストレスは目に見えず、はっきり計測できるものでもないため「自分は大丈夫」と考えてしまいがちです。意識してこまめにストレスを解消するよう心がけ、ストレスによる脱毛を予防していきましょう。
円形脱毛症の原因は一人ひとり異なりますが、急に抜け毛が増えたり、特定の部分の地肌が目立つようになったりした場合は、クリニックへの相談を検討しましょう。ちなみに髪は1日50~150本程度抜けるのが通常ですので、普段と変わらないときは心配ありません。抜け毛以外に円形脱毛症を疑う症状が、爪に現れることがあります。爪に横筋や小さな凹みがある場合は、クリニックを受診しましょう。
円形脱毛症は皮膚疾患の1つですので、その疑いがあるときは皮膚科の受診をおすすめします。原因によって治療法は変わりますが、ステロイド軟膏の処方が多いようです。自分の症状についてできるだけ詳しく、具体的に医師に伝えるのも大切です。症状や原因はそれぞれですから、専門の医師とじっくり話し合って最善の治療方法を見つけましょう。
しかし、円形脱毛症に限らず脱毛症は、改善まで長い時間を要する疾患です。デリケートな疾患ですが、早い段階で治療を開始しないとその分だけ回復に遅れがでてしまう恐れがあります。
クリニックによってはプライバシーへの配慮に努めていますので、相談しやすいクリニックを見つけましょう。
自分が円形脱毛症ではないかと悩んでいる方や、薄毛の症状が気になっている方には、こちらの記事もおすすめです。女性の薄毛について知って、それぞれに合った対策ができるようにしましょう。
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ドクターからの回答
自由診療のため、保険は適用されません。女性型AGAも男性のAGA同様に、命に関わる病気でないとされているためです。ただし、お得にご利用いただける各種プランはご用意しております。
監修医師
AGAスキンクリニックレディース
診療顧問 田中洋平医師
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