女性の薄毛に関するQ&A

Q&A

セルフ育毛ケア・予防

  • 朝晩シャンプーしていると、薄毛の原因になりますか?

    ドクターからの回答

    シャンプーは、1日1回が基本です。女性に多いのですが、実は朝晩の2回シャンプーをしていると、必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。何気なく行っているシャンプーですが、間違った方法で続けていると髪や地肌に負担がかかってしまうリスクがあります。シャンプーは毎日のことですから、正しい方法をマスターすることが抜け毛や薄毛を防ぐ近道です。

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フサちゃん

正しいシャンプーの方法とは?

シャンプーは髪を洗うことだと思われがちですが、基本は“頭皮を洗うこと”です。頭皮は10万本もの髪の毛に覆われているので、間違ったシャンプー方法では洗い残しが出てしまいがちです。質問にあったように、朝・晩2回シャンプーをしてしまう人のなかには、頭皮のべたつきや重さが気になっている人も多いはずです。これはシャンプーで髪の毛を洗ってしまい、肝心の地肌に皮脂の汚れが残っていることが原因でしょう。

頭皮を洗わず、髪の表面ばかりをなで洗いしていると、表面のキューティクルがはがれてしまう可能性もあります。泡をしっかりと頭皮に行き渡らせるようにすることがポイントです。そのためには、シャンプーの前に面倒でも髪をくしでとかすようにしましょう。もし、髪が絡まった状態でシャンプーをしてしまうと、薄毛を進行させてしまう可能性があるからです。

シャンプーの前には、38度前後のお湯で予洗いをするようにしましょう。髪の毛の表面についた汚れを先に落とすことができるので、シャンプーするときに泡が地肌に届きやすくなります。シャンプーをつけるとき、そのままつけるのではなく、軽く泡立てるようにすると地肌になじみやすくなります。

シャンプーをしている最中にできる頭皮マッサージとは?

毎日のシャンプーは、頭皮の血流をよくするマッサージができる絶好の機会です。頭皮には東洋医学でいうところのツボが、たくさん存在しています。頭皮の血流をよくするツボは、次のふたつです。こめかみの部分にある太陽と呼ばれるツボを、まず指の腹でグッと押してあげてください。太陽は眼精疲労にも効果のあるツボなので、パソコンなどで目を酷使したときにぴったりです。

次に率谷(そっこく)というツボがあります。耳たぶを前に倒して頭につけ、耳の上が当たるところから指ちょうど2本分の位置です。頭皮の血行だけではなく、胃痛や二日酔い、高血圧にも効果があるといわれる万能のつぼです。普段は指の腹で押してもよいのですが、せっかくシャンプーをするのですから、率谷の付近を指が通るようにしてそのまま手ぐしで髪をとかすようにマッサージしてみましょう。血流がスムーズになることで頭皮や毛髪に栄養が行きやすくなるので、薄毛の予防にも繋がります。もちろん、この部分だけではなく、頭皮全体をしっかりとマッサージするように地肌を洗いましょう。円をえがくような動きやジグザグに指の腹を動かす動きを組み合わせると、地肌をしっかりと洗うことができます。シャンプーの後は、地肌にしっかりとシャワーを当てて、すすぎ残しがないようにしましょう。シャワーヘッドの動きに合わせて、手を動かしてあげると落としやすくなります。

夜は1回だけシャンプーするのがベスト

シャンプーは1日1回、しかも夜にした方がよいといわれています。頭皮には大きな血管が通っておらず、睡眠から目覚めたばかりの朝は脳の深部温度が下がっている傾向にあります。そのため、夜ほど頭皮や地肌の汚れが浮き上がりにくいのです。逆に夜にシャンプーをしないで寝てしまうと、皮脂に汚れが詰まってしまって髪の毛が育ちにくくなってしまうので注意が必要です。

睡眠中は髪の毛を成長させる大事な時間帯なので、地肌の汚れをしっかりと落としておくことが育毛に繋がります。寝る前に皮脂の汚れがたまったままにしてしまうことは、髪の毛のくせを強め、薄毛・脱毛の原因にもなりかねません。育毛効果のあるアミノ酸の含まれたシャンプーを上手に活用しながら、地肌の汚れを毎日のシャンプーでリセットしておきましょう。