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女性の薄毛に関するQ&A
Q&A
薄毛・抜け毛の不安
ドクターからの回答
薄毛は遺伝的な要素が関わっていることは、あらゆる研究で明らかになっています。しかし、男性の薄毛に対する研究は進んでいる一方、女性の薄毛に関するものは研究途上だといえるでしょう。ただし、男性の薄毛に関する研究から、遺伝的な要因が100%ではないことがわかっています
2013年、小山太郎医師によって、11組の一卵性双生児を対象に行われたAGA(男性型脱毛症)に関する研究が国際的な学会で発表され、注目を浴びました。一卵性双生児は同じ遺伝子を持っているので、薄毛が100%遺伝的要因によるものであれば、薄毛の進行もまったく同じはずです。※第15回ヨーロッパ毛髪研究学会における小山太郎医師による「一卵性双生児のAGA患者さま11組の治療経験」についての研究報告
しかし、対象となったすでにAGAを発症した一卵性双生児11組のうち、5組は初診時の毛髪の量に差があったそうです。つまり、病院を初めて受診した段階で、すでに薄毛の進行具合に違いがみられたのです。その5組のうち、4組はAGAの治療をはじめた1年後の進行速度にも明らかな差があったという研究結果になりました。つまり、薄毛は遺伝的な要素だけではなく、環境や生活習慣による影響があるということです。
AGA(男性型脱毛症)の例を紹介しましたが、女性の場合も同様です。質問にもあったように「母親が薄毛だから、将来は私も…」と心配される方が多いのですが、必ずしもそうとはいえません。女性の薄毛は、FAGA(女性男性型脱毛症)とよばれています。女性ホルモンの分泌が減少し、男性ホルモンであるテストステロンが特殊な酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変性することによって起こります。
この酵素は、5aリダクターゼとよばれています。毛包の細胞質に含まれており、ジヒドロテストステロンと結合することで、毛髪の成長を阻害します。いわば、毛髪の大敵ともいえる存在でしょう。この酵素の分泌量は個人差があり、遺伝的要素が関わっているという説が有力です。分泌量だけではなく、ジヒドロテストステロンが毛乳頭と結合する受容体(レセプター)の有無は遺伝が関わっているといわれています。
近年の研究では、親から子へ薄毛が遺伝する原因として、同じ食習慣や生活環境で暮らしていることが指摘されています。メタボリックシンドロームやコレステロール値、喫煙の有無によって、薄毛・脱毛の有無や進行度を左右されることがわかっています。親子、兄弟姉妹の場合、同じ食事やライフスタイルを送ることが多いので、毛髪の状態も似てくるのではないかといわれています。一卵性双生児の研究でもわかるように、薄毛になる遺伝子をもっていても生活環境を改善することで、進行を抑えることができるでしょう。
薄毛の進行を遅らせるには、毛髪の成長を抑制するジヒドロテストステロンの働きを抑制してしまうことが肝心です。有効な栄養素は、亜鉛だといわれています。レバーや肉、牡蠣などに含まれているので、意識的に摂取するように心がけてください。亜鉛はビタミンB6と合わせて取ると、吸収率が上がります。ピーナッツや牛肉など合わせて食事に取り入れるのが、理想的です。
栄養だけでは、毛髪の成長を促進するのに限界があります。成長ホルモンであるメラトニンは睡眠時に分泌されるので、安眠を心がけるようにしましょう。光に左右されるホルモンなので、目覚めたらカーテンを開けて朝日を浴び、夜はパソコンなどのブルーライトをできるだけ浴びない規則正しい生活を送ることが、豊かな髪を育ててくれるはずです。
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AGAスキンクリニックレディースは “女性の薄毛”治療に焦点を当てた「女性の“髪”のクリニック」です。
開院以来、多くの女性が髪の悩みで来院しています。薄毛に悩んでいる女性の方は多く、病院で治療をする方が増えています。