女性の薄毛に関するQ&A

Q&A

薄毛・抜け毛の不安

  • 一般的に自分が薄毛かどうかわかる方法はありますか?

    ドクターからの回答

    一般的に薄毛とは、毛母細胞の働きが弱まり、髪のこしやボリュームがなくなった状態のことです。しかし、薄毛が始まった状態で「薄毛でしょうか?」と専門医に相談する人は少なく、FAGA(女性男性型脱毛症)になってはじめて医療機関などにかかる人が多いです。FAGA(女性男性型脱毛症)は、症状の進行具合によってI型からIII型に分類されています。正面から頭頂部全体的に薄くなった状態がI型~II型です。この段階ではうぶ毛は残っていますが、II型に進行すると、完全に頭皮が見えてしまっている状況です。

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フサちゃん

次のような症状があれば、早めに専門医に相談を

FAGA(女性男性型脱毛症)の症状分類でいうところのI型では、薄毛は相当進行してしまっている状態です。早めに対策をとるほど、髪の毛や頭皮の状態も改善しやすくなります。髪の毛が明らかに細くなった、こしがない、抜け毛の量が増えたという自覚症状があれば、専門医に相談するとよいでしょう。また、薄毛のサインは頭皮に表れることもあります。頭皮の湿疹、赤み、かゆみがあれば、頭皮に炎症があるということです。

女性の薄毛の場合、頭頂部から徐々に薄くなることが多いため、自分ではなかなか確認しづらいでしょう。家族などに頭皮の状態を見てもらうことをおすすめします。確認してもらうときにはオレンジ色の照明を当てるようにすると、頭皮と毛髪の境目が見えやすくなります。また、かゆみや赤みに加え、皮脂のべたつきを感じる人は、頭皮が脂漏性湿疹を起こしている可能性もあります。その場合、最初に脂漏性湿疹を改善してから、育毛する方が早く髪を取り戻せます。脂漏性湿疹かどうか診断してもらう必要があるので、専門医の診察を受けるようにしましょう。

FAGA(女性男性型脱毛症)の進行を防ぐには?

薄毛の進行を防ぐには、性別に合わせた対策をとることが大切です。男性と女性では薄毛の対策がまったく異なるので、女性ならではの薄毛対策を早めにとるようにしてください。例えば、フィナステリド(商品名:プロペシア)は、男性型脱毛症(AGA)の治療薬です。女性は服用することができないので、「薄毛に効果があるから」といって服用しないように注意しましょう。

女性の場合、女性ホルモンであるエストロゲンの低下が、FAGA(女性男性型脱毛症)の原因といわれています。年齢や出産経験、経口避妊薬の服用の有無などが複雑に絡み合って薄毛になっていることが多いので、男性とは異なる対策が必要なのです。男性型脱毛症(AGA)の場合、生え際などの特定の部位が薄くなるため、発見が早い傾向があります。一方、女性の薄毛・脱毛は全体が薄くなるので薄毛に気が付きにくく、近年まで男性の薄毛ほど注目されてこなかった経緯があります。そのため、恥ずかしがって、専門医に相談するまでに時間がかかってしまう傾向がみられるようです。

間違った自己対処は、薄毛の進行を早めるリスクが

専門医に相談するのをためらって、間違った自己対処法で薄毛をさらに進行させてしまうケースは多いです。先ほどの例のように男性型脱毛症(AGA)の治療薬を、間違って女性が使ってしまうようなことは避けたいもの。自己判断せずに、医薬品を購入するときには必ず薬剤師などに「自分がその薬を本当に使っていいかどうか?」ということを相談する習慣をつけてください。薬剤師が常駐している薬局やドラッグストアも増えているので、気軽に質問してみるとよいでしょう。

毛髪はストレスの影響を受けやすい部分ですから、強いストレスを感じたり、ライフスタイルの変化があったりしたときにも薄毛になる傾向があります。薄毛の原因は一人ひとり違うので、その人に合った治療や対策を進めていくことが肝心です。髪になんらかの異変がみられたら、皮膚科や専門の医療機関を受診するのがベストでしょう。